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ゆる読。

気が向いたときに小説やらの感想を残すブログ。ほっこり系、ミステリが主。

ほっこり

十組十色の暮らし模様|小説「三人暮らし」

20代女性同士が同居を始めたり、 独立した娘2人が転がり込んだり、 たまたま神社で知り合った人を自宅へ呼んだり、 いろんな組み合わせとシチュエーションの三人暮らしが描かれる短編集。 期待しすぎず干渉しすぎず、無理のない範囲で互いに支え合うような、…

実はサンドイッチがめちゃ美味しそう|小説『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

大好きな吉田篤弘さん作『つむじ風食堂の夜』の舞台、月舟町の隣の町でのお話。 主人公は町に引っ越してきた青年、大里くん。 映画を見るのが好きすぎて、うっかり仕事も辞めてしまい、大好きな映画館「月舟シネマ」のある月舟町の隣町へ住みついた。 人のい…

適当さに案外救われたりする|小説『強運の持ち主』

主人公は、ショッピングセンターの片隅で、ルイーズ吉田として占いを営む元OLの吉田幸子。 吉田幸子の言うことには信憑性がない、ということでルイーズ吉田という名前を師匠のジュリエ青柳から授かったそうだが、どっちかというと吉田幸子に占ってもらいたい…

自分ってダメだなぁ、って辛くなった時に|小説『働かないの』

40代にして仕事を辞め、今後の人生は誰にも振り回されずに生きるんだ!と、働かずに生きると決めたキョウコ。 貯金生活を始めて約3年が過ぎたキョウコの毎日は、きわめて穏やかで平凡だ。 だけどそんなキョウコの暮らしに、2つの新たな風が吹いた。 一つは…

伊坂幸太郎が描く恋の群像劇|小説『アイネクライネナハトムジーク』

伊坂幸太郎作品には珍しく、泥棒も殺人者もテロリストも出てこない話。 6章の短編から成る群像劇で、各章がタテとヨコ(各章の登場人物同士と、時系列)で絡み合っている。伊坂幸太郎作品によくある構成だけど、この作品は特に時系列が結構行ったり来たりな…

…あれ?結局向井理ってやっぱかっこよくない?|映画『小野寺の弟、小野寺の姉』

何というか、すごく地に足がついた作品。 開始20分くらいの、登場人物が大体出揃ったあたりで大方の人が想像するような「たぶんこういう結末だろう」という予想がきれいにそのまま再現されて終わる。 従ってストーリーは非常にシンプルだけど、幼い頃に両親…

”今”に悩む大人も優しく包み込むレトロな町|小説『つむじ風食堂の夜』

あらすじ 懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台…

美味しいパンと、コーヒーと、月浦の月をいただきに|小説『しあわせのパン』

あらすじ 北海道洞爺湖畔の静かな町・月浦に、りえさんと水縞くんの営むパンカフェ「マーニ」があった。実らぬ恋に未練する女性・香織、出ていった母への思慕から父親を避けるようになった少女・未久、生きる希望を失った老夫婦・史生とアヤ……さまざまな悩み…

手書き文字の雄弁さ|小説『ツバキ文具店』

あらすじ ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。(Amazonより) ツバキ文具店 (幻冬舎文庫) 作者: 小川糸 出版社/メ…

幼い頃の宝物、覚えてますか|『誰も知らない小さな国』

こんなあなたに 子供の頃、自分だけの秘密基地があった 生まれ育った里山の風景を、今でも時折思い出す そういえばこの本、昔読んだな。久々に読んでみようかな 自分の子供に、読書体験の素晴らしさを伝えたい コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講…

家族のルーツをたどるスパイス香る物語|『カレーライフ』

こんなあなたに ロードムービーが好き お盆や年末年始、親戚みんながおばあちゃんちに集まって、よくいとこたちと遊んだなあ 「読む」料理って堪らないよね(そんなあなたはこちらもおすすめ ⇒小説「しあわせのパン」三島有紀子/ポプラ文庫 ⇒小説「食堂かた…

笑いと涙の絶妙なバランス|映画『グリーンブック』

こんなあなたに ロードムービーが好き おじさん同士の掛け合いに愛おしさを感じる 基本的に一人が好きだけど、今はほんのり、誰かの優しさに触れたい ゆっくりできる週末、映画を見て余韻に浸りたい 【感想キーワード】 友情 悲しみ コミカル グリーンブック…