十組十色の暮らし模様|小説「三人暮らし」
20代女性同士が同居を始めたり、
独立した娘2人が転がり込んだり、
たまたま神社で知り合った人を自宅へ呼んだり、
いろんな組み合わせとシチュエーションの三人暮らしが描かれる短編集。
期待しすぎず干渉しすぎず、無理のない範囲で互いに支え合うような、他人同士でかつ3人という組み合わせが1番バランスが取れていて心地良さそう。
逆に言えば、家族を作るということはその期待や負担、そしてその期待を裏切ることもぜーんぶ腹くくって責任を持ち合うことなんだなぁ。良くも悪くも。
トータルしてとても気軽に読めて、少しフフっとなれる本。
ほっこりしたシロクマの表紙もかわいい。