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ゆる読。

気が向いたときに小説やらの感想を残すブログ。ほっこり系、ミステリが主。

ファンタジー

アンディとの宝物のような時間を見事にウッディの次の人生へ昇華させた|映画『トイストーリー4』

公開直後、ヤフーレビューが大荒れした、ということだけ小耳に挟んでいたことにより、もし自分もがっかりする内容がどうしよう。。。とずっと二の足を踏んでいた本作。 結論、 傑作でした。 いやもう、声を大にして言いたい。 トイストーリーは、4を持って結…

このせかいの、ほんとうのことについて|『麦ふみクーツェ』

主人公は、からだがとても大きな「ぼく」。ねこのなきまねがほんものそっくりだから、「ねこ」と呼ばれている。 彼は、おじいちゃんがティンパニストとして街の楽団を引っ張っていて幼い頃から音楽に馴染んできたことから、いつしか音楽の道を志すように。 …

寓話のようなミステリ|小説『オーデュボンの祈り』

あらすじ コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の…

淡々としているけど不思議な読後感|小説『旅のラゴス』

あらすじ 旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。集団転移、壁抜けなど不思議な体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅を続ける男・ラゴスの目的は何か?北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償と…

物語の力強さに軽く目が回る|小説『三月は深き紅の淵を』

あらすじ すべてが謎めいた1冊の本はどこに?鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、10年以上探しても見つからない稀覯本(きこうぼん)…

一人だから、つながりたくなる|『ぶらんこ乗り』

あらすじ ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。――天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実…

幼い頃の宝物、覚えてますか|『誰も知らない小さな国』

こんなあなたに 子供の頃、自分だけの秘密基地があった 生まれ育った里山の風景を、今でも時折思い出す そういえばこの本、昔読んだな。久々に読んでみようかな 自分の子供に、読書体験の素晴らしさを伝えたい コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講…

不思議は雨と地続きに|『家守綺譚』

こんなあなたに 梅雨の時期のおこもり本を探している ふと目に入ったつくしや、ある日突然に香るキンモクセイなど、五感で四季の移ろいを感じ取る 伝記や伝承など、土地に脈々と受け継がれた物語や文化、歴史は、今もこれからも大切にしていきたいと思う 家…

世界観が病みつきになる妖しくも美しい学園譚|小説『麦の海に沈む果実』

こんなあなたに 多感な少年少女と閉鎖空間が生み出す学園ものの雰囲気が好き ミステリアスな転校生に憧れた ”昔の記憶がすっぽり抜け落ちていて、今の自分と昔の自分は全く違う人格だったのでは”と妄想したことがある たたみ込むような謎に溺れたい 麦の海に…