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ゆる読。

気が向いたときに小説やらの感想を残すブログ。ほっこり系、ミステリが主。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

このせかいの、ほんとうのことについて|『麦ふみクーツェ』

主人公は、からだがとても大きな「ぼく」。ねこのなきまねがほんものそっくりだから、「ねこ」と呼ばれている。 彼は、おじいちゃんがティンパニストとして街の楽団を引っ張っていて幼い頃から音楽に馴染んできたことから、いつしか音楽の道を志すように。 …

初見殺しの高い壁を乗り越えたらもう止まらない|小説『姑獲鳥の夏』

面妖な表紙デザインと凶器にもなり得るその風貌(厚さ)から、一度見たらまず忘れない『姑獲鳥の夏』。 長年、長期休みになったらやりたいことランキング上位に食い込んでいた本作品読破だが、遂に成し遂げることができた。 物語は、物書きの関口がとある病院…

伊坂幸太郎が描く恋の群像劇|小説『アイネクライネナハトムジーク』

伊坂幸太郎作品には珍しく、泥棒も殺人者もテロリストも出てこない話。 6章の短編から成る群像劇で、各章がタテとヨコ(各章の登場人物同士と、時系列)で絡み合っている。伊坂幸太郎作品によくある構成だけど、この作品は特に時系列が結構行ったり来たりな…

厳しくておおらかな自然に生きる|エッセイ『空から森が降ってくる』

表紙の写真とタイトルでジャケ借り(図書館で借りた)。 エッセイって、日々の出来事を書き連ねるというテイでその人の感性、考え方、価値観を世に丸出しにするという、嬉し恥ずかしな形態(著者が本当にそう思っているかどうかは知らない)だと思っていたけど、…