人生楽しんだもん勝ち|漫画『腐女子のつづ井さん』
オタク活動に日々勤しむ20代女性:つづ井さんの日々をつづった漫画エッセイ。
このつづ井さんの、「推し」という存在を通じて生きる活力を自らの手でクリエイトしまくる姿にハマってしまい、『腐女子のつづ井さん』2巻、3巻も即買いし、さらには続編の「裸一貫!つづ井さん」にも手を出した。
「推し」に対して存在してくれることに感謝し、美しい友情や愛情の物語を紡ぎ出してくれることに一喜一憂し、推しの幸せを願い涙する。
感受性が豊かすぎるつづ井さんとオタ友たちは、日々、溢れ出る推しへの情熱と想像力と母性本能で、様々な形でその想いを形にし、互いにぶつけ合うことでさらにその感性を洗練させているのだった。
例えば、好きなキャラの身長の高さに壁にマスキングテープを貼り、キャラの存在感を感じる。
例えば、好きなキャラが所属する部活のマネージャーになりきり、勝利を願って手作りのお守りを製作する。
…いかがだろうか。
「冷静に考えて、なにが面白いの?」という問いは愚問である。
いかに正気を殴り棄てて楽しめるか?
その1点が勝負だ。
「大人らしさ」や「モテ」を気にしているようではまだまだ人生アマチュアだ。楽しもうと思ったらなんでも楽しめる。