ただただ、跳びたいときは飛び跳ねるだけ|小説『トリツカレ男』
こんなあなたに
- 何かを始めるときの、一歩踏み出す勇気が欲しい
- 素敵な人しか出てこない話が読みたい
- 肩ひじ張らずに読める、大人の童話を探している
あらすじ
ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc. そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。まぶしくピュアなラブストーリー。(Amazonより)
感想
ある時、三段跳びの全国大会に出場を決めたにもかかわらず、
大会当日にはもう別のことに夢中になってしまったジュゼッペをみた、
ジュゼッペが働くレストランのシェフが一言。
「ただただ、跳びたかっただけなんだよなあ、バッタみたいに。」
やりたいことを、やりたいときに、やりたいだけやる。
何も恐れず、わき目もふらず夢中になることの、
大人になるにつれそれがどれだけ難しくなることか。
人を好きになることも、同じですね。
夢中になったものにまっすぐぶつかっていくトリツカレ男が、
恋をするとどうなるのでしょうか。
お話はコンパクトで、比較的手軽に読めますが、
ピュアなまぶしさがたくさんつまったお話です。
【感想キーワード】
- ほっこり
- ほろり
- ピュア
お気に入り度
★★★★★